「桜蔭に行きたい」
この一言で私の中学受験が始まりました。
そのころまだ小学三年生で右も左も分からない私は母の申し込んだ全国統一小学生テストを受けることになりました。
ところが、結果は偏差値30後半と、とてもいいとはいえないものでした。
まだ偏差値が何なのかもよくわからなかった私は、親ががっかりする様子を見て、ただただ疑問を抱くばかりでした。
このままではやばい、そう思った親に近くの塾(早稲アカ)に入れられ、そこで勉強を頑張ることにしました。
努力の甲斐があってか、成績はどんどん伸びていき、入塾時は一番下だったクラスも、半年も経たないうちに上から二番目のクラスまで上り詰めることができました。
しかし、そこで成績の急速な伸びは止まり、
私は勉強する意味も深く考えずに、”忘れたら怒られるから” という理由で宿題をやりました。
小学四年生の12月。ここで私の中学受験人生の転機ともいえる、大きな出来事が起こりました。
友人にSAPIXに転塾しないか と誘われたのです。
確かに、サピックスの方が実績は高いし…と、それだけの理由で私はサピックスに転塾しました。
このことを、私は今でも後悔しています。
入塾テストを受けると、クラスは真ん中。
あ、まあまあいけるじゃん(笑)とここから私は高をくくり始めました。
成績は更に衰退し、いつの間にか私は下から三番目のクラスまで落ちていました(サピックスはクラスが結構多いんですよね…)
流石にやばい、と思ったものの、成績は一向に上がらず、また、下がりもしませんでした。
私は受験が終わるまで下から三番目のクラスとその一つ上のクラスをうろうろすることになります。
しかし、私、このときはまだ自分が桜蔭に合格できると思っていたんです(笑)
自分には何か不思議な力があって、きっと入試本番は桜蔭に合格できる、と思っていたんです。
もちろんそんなはずはなく、ろくに宿題すらもしなくなってきた私は、のちのちあの時もっと頑張っていたらなあ… と後悔することになります。
一点足りなかっただけで落とされるような残酷な受験のなかでそんな不思議な力なんてありません。
そんな力を信じるよりも頑張って勉強して、自分の努力を信じた方がよほどいいです。
ってあのときの自分に言いたかったなあ…
さて、サピックスは小学六年生の後期からは過去問を解くように言われます。
そのため、宿題は任意 という形になります。
ここから私の第二のサボりタイムが始まりました。
過去問もろくに解かず、宿題もSS特訓以外はやらず。
最悪でした。
そのまま受験期間に入り、最初に受けた埼玉県の学校は合格。
次にもうひとつ一月の学校を受けようということになったのですが、
その学校、桜蔭を受ける多くの人が滑り止めにしている学校だそうで、
その学校を受けて、受かったら桜蔭も受けよう!と親と約束したんです。
(因みに過去問解いた結果は全て合格点にギリギリ届かず、というところでした)
このときも私は不思議な力を信じていて、本番は受かるだろう、と思っていました。
もちろん結果は不合格。分かっていたとしても物凄く悲しくて、結構泣いた気がします(笑い)
そして、第三志望の学校に合格。この学校、親に勧められて受けた学校で、正直あまり行きたいとは思っていませんでした。
そこでなんと、一月に受けたもう一つの学校から補欠合格の電話が掛かってきたんですね。(ちなみに第二志望でした)
ですが、入学金を払ってしまったので辞退。
この選択も本当に後悔しています。
あの学校に行ってたら私は高校受験しなくて済んだのかもしれないのになあ、と何度も思いました。
ですから、これから受験をする人は本当に後悔のないようにしてください。
ほんっとにありきたりなことしか言えませんが、受験は一度きりなんです。
どの学校に行って、どんな人と会って、どんな生活を送るのか。
全て受験で決まってしまうんです。
繰り返しになりますが、本当に後悔のないようにしてください。
次の記事に私が高校受験するまでに至った経緯を書こうと思います。
よろしくお願いします。